寒い季節になると欠かせないムートンブーツ。でも、長く愛用するためには適切な手入れが必要です。
本記事では、ムートンブーツの特徴や選び方のポイントから、長持ちさせるための手入れ方法や汚れの落とし方、防水対策や収納方法、修理方法など、幅広くご紹介します。
ムートンブーツを持っている方も、これから購入を検討している方も必見です。
ムートンブーツの特徴とは?
ムートンブーツは、羊の革で作られたブーツのことです。外側はスエード生地、内側にはファーがあります。
保温性に優れ、軽量で快適な履き心地が特徴です。
おしゃれに履きたい方におすすめです。
ムートンブーツを長持ちさせるための手入れ方法とは?
ムートンブーツを長持ちさせるためには、定期的にブラッシングや拭き取りをして汚れを落とすことが大切です。
また、保管するときは乾燥した場所に入れてカビや臭いを防ぐことも必要です。
手入れに必要な用具と道具
ムートンブーツの手入れに必要な用具と道具は、ブラシやスプレータイプの汚れ専用スエードクリーナー、リムーバクロスなどがあります。
ムートンブーツは繊細な素材なので、正しい方法でお手入れしないと劣化させてしまう可能性があります。
ムートンブーツの汚れを落とす前の注意点
ムートンブーツの汚れを落とす前の注意点は、以下の通りです。
- ムートンブーツは型崩れしやすいので、力をこめずにやさしく洗うこと
- 雨染みや水シミがある場合は、布やタオルでトントンと叩いて汚れを落とすこと
- 直射日光の当たらない場所で十分に陰干しすること
ムートンブーツの汚れを落とす方法
ムートンブーツの汚れを落とす方法は、洗濯絵表示を確認して、フェイクムートンかリアルムートンかを判断します。
フェイクムートンの場合は、洗濯機で洗えるものもありますが、リアルムートンの場合は手洗いが必要です。
手洗いするときは、やさしく洗ってタオルで水気を取り、日陰で乾かすことがポイントです。
また、エマールなどの中性洗剤を使うと効果的です。
ムートンブーツの防水対策とは?
ムートンブーツの防水対策としては、購入後に防水スプレーをかけることがおすすめです。
防水スプレーはムートンブーツの生地表面をコーティングして、水分や汚れの浸透を防ぎます。
防水スプレーの使い方は、ブーツを乾いた状態にしてから、20cmほど離してムラなく吹きかけることです。
また、定期的に防水スプレーをかけ直すことも大切です。
ムートンブーツの乾かし方
雨が降るとムートンブーツが濡れることもあります。そのままにしておくと菌が繁殖してニオイの原因にもなるのですみやかに乾かしましょう。
ムートンブーツの乾かし方は、以下の通りです。
- ブーツの中に新聞紙を詰めて形を整える
- 直射日光の当たらない場所で十分に陰干しする
- 乾いたらブラシで毛並みを整える
ムートンブーツの収納方法とは?
ムートンブーツの収納方法としては、まずブラッシングや防水スプレーなどでお手入れをしてから、風通しのいい日陰で乾かします。
乾いたら、型崩れや伸びを防ぐためにブーツキーパーを入れて、縦に立てて収納します。
また、湿気やカビを防ぐために除湿剤や消臭剤を一緒に入れると効果的です。
ムートンブーツの形状を保つ方法
ムートンブーツの形状を保つ方法は、以下の通りです。
- 履く前にブーツキーパーを入れて型を整える
- 履いた後はブラシで毛並みを整えてから収納する
- 収納する際は、湿気やカビに注意して風通しの良い場所に立てて置く
ムートンブーツのニオイを消す方法
ムートンブーツのニオイを消す方法はいくつかありますが、一般的なものは以下の通りです。
重曹を使う
重曹を使ってムートンブーツのニオイを消す方法は以下の通りです。
- 不要な靴下やストッキングに重曹を詰め、ブーツの中に入れておく
- 重曹と水でペースト状にして、ブーツの内側に塗り、乾かした後にブラシで落とす
- 重曹と水でスプレー状にして、ブーツの内側に吹きかける
重曹は水分や臭いを吸収してくれるので、消臭効果があります。
ただし、ムートンブーツは素材がデリケートなので、傷めないように注意してください。
エタノールやお酢を使う
エタノールやお酢を使ってムートンブーツのニオイを消す方法は以下の通りです。
- エタノールやお酢を含ませた布でブーツの内側を拭く
- エタノールやお酢と水を混ぜた液体にブーツの内側を浸し、しっかり絞る
- 乾いた布で水分を拭き取り、陰干しする
エタノールやお酢には殺菌効果がありますが、ムートンブーツは色落ちや縮みの恐れがありますので、少量から試してください。
コーヒー豆や紅茶パックを使う
コーヒー豆や紅茶パックを使ってムートンブーツのニオイを消す方法は以下の通りです。
- コーヒー豆や紅茶パックを乾燥させ、布袋に入れてブーツの中に入れておく
- コーヒー豆や紅茶パックを水でぬらし、レンジで加熱してからブーツの中に入れておく
- コーヒー豆や紅茶パックを水でぬらし、冷凍庫で凍らせてからブーツの中に入れておく
コーヒー豆や紅茶パックには香りがありますので、ニオイを消すだけでなく、良い香りにもなります。
ただし、ムートンブーツは色移りやカビの恐れがありますので、使用後はよく乾かしてください。
ムートンブーツは洗濯すると型崩れや色落ちの恐れがありますので、できるだけ避けてください。
専用の消臭剤や除菌スプレーを使う
専用の消臭剤や除菌スプレーを使ってムートンブーツのニオイを消す方法は以下です。
- ムートンブーツの表面に汚れがあれば、柔らかいブラシで落とします。
- 消臭剤や除菌スプレーをムートンブーツの内側と靴底に吹き付けます。ムートンブーツ専用のものであれば、表面にも吹き付けることができます。
- 陰干ししてしっかり乾燥させます。日光に当てると劣化する可能性があるので注意してください。
これでムートンブーツのニオイは軽減されるはずです。
ムートンブーツの修理方法とは?
ムートンブーツの修理方法は、破れやすり減りの箇所や状態によって異なりますが、一般的には以下のような方法があります。
シミができた場合
スエード素材のムートンブーツは、雨や雪に濡れるとシミになりやすいので、定期的に防水スプレーをかけてお手入れすることが大切です。
シミができてしまった場合は、専用のクリーナーを使って汚れを落とすことができます。
穴があいた場合
ムートンブーツの縫い目や布地面が破れて穴があいてしまった場合は、革当て修理という方法で補強することができます。
革当て修理とは、破れた部分に同じ色や素材の革を上から被せて縫い付ける方法です。この修理は自分で行うこともできますが、専門店に依頼することも可能です。
かかとがすり減った場合
ムートンブーツのかかとがすり減ってしまった場合は、シューグーという接着剤を使って補強することができます。
シューグーは靴底用の強力な接着剤で、底面や側面に塗って乾かすだけで修理できます。
ムートンブーツの選び方は?
ムートンブーツは冬の定番ブーツで、保温性や快適さが魅力ですが、素材やデザインによっても違いがあります。
ムートンブーツを選ぶときには、以下のポイントに注意しましょう。
素材は天然シープスキンがおすすめ
素材は天然シープスキン(ファーとバックスキンが一体なった一枚皮)で作られたものがおすすめです。
天然シープスキンは通気性や吸湿性に優れており、足を温かく快適に保ちます。合成素材や人工ファーは安価ですが、暑苦しくなりやすく、臭いやカビの原因になることもあります。
足の長さやコーディネートに合わせて選ぼう
筒丈は自分の足の長さやコーディネートに合わせて選びましょう。
短めの筒丈は足首を華奢に見せる効果がありますが、寒さ対策としては不十分です。長めの筒丈は足全体を暖めることができますが、重たく見えることもあります。
中間くらいの筒丈はバランスよく履けることが多いです。
小さめサイズを選ぶのがおすすめ
サイズはジャストサイズか0.5cm小さめがベストです。
ムートンブーツは履き込むうちに伸びる傾向があるため、大きめだと脱げやすくなったり、型崩れしたりする可能性があります。
小さすぎると窮屈で痛みを感じたり、血行不良を起こしたりする恐れがあります。