
「お気に入りのセーターを久しぶりに出したら、肩にハンガーの跡がついていた…」なんて経験はありませんか?せっかくの大切なニットが型崩れしてしまうと、本当にショックですよね。でも大丈夫です!この記事では、誰でも簡単にできる「正しいセーターのたたみ方」と「収納のコツ」を衣類のプロが徹底解説します。今日から実践して、大切なセーターを長くきれいに愛用しましょう。
セーターをたたむ基本は「平置き収納」が鉄則!
セーターはハンガーではなく、「たたんで収納」するのが長持ちさせる鉄則です!
セーターやニット製品は、糸を編んで作られているため伸縮性が非常に高いという特徴があります。そのため、ハンガーにかけて収納すると、セーター自身の重みでどんどん下に伸びてしまい、型崩れの最大の原因になります。特に肩の部分にハンガーの跡がポコッとついてしまったり、着丈が伸びてしまったりするのはこのためです。
一方、たたんで平置き収納にすれば、重力が分散されるため生地への負担を最小限に抑えられます。引き出しや棚に収納することで、ホコリからも守ることができますよ。お気に入りの一着を長く着るためにも、まずは「セーターはたたむもの」と覚えておきましょう。
誰でもできる!基本のセーターたたみ方
標準的なたたみ方(4ステップ)
まずは基本の「四角くたたむ」方法をマスターしましょう!
この方法は最もオーソドックスで、どんな種類のセーターにも応用できる基本中の基本です。きれいに四角くたたむことで、収納ケースにもすっきりと収まりやすくなります。慣れれば数秒でできるようになりますよ。以下の手順通りに進めてみてください。
- 裏返して平らな場所に置く
まず、セーターを裏返しにして、背中側を上にしてテーブルや床などの平らな場所に広げます。この時、手で軽くシワを伸ばしておくと仕上がりがきれいになります。 - 両袖を内側に折りたたむ
次に、左右の袖をそれぞれ背中の中心に向かって折りたたみます。長袖の場合は、袖口が裾からはみ出さないように、袖の途中でさらに折り返してコンパクトにします。 - 両脇を内側に折る
身頃(胴体部分)の左右を、中心に向かって内側に折ります。これにより、セーター全体が細長い長方形の形になります。幅は収納スペースに合わせて調整しましょう。 - 裾から二つ折りまたは三つ折りにする
最後に、裾の方から襟ぐりに向かって半分(二つ折り)にするか、長さに応じて三つ折りにします。表に返して形を整えれば完成です!
コンパクトにたたむ方法
収納スペースが狭い場合は、さらに小さくたたむ工夫が必要です!
引き出しの高さや奥行きが限られている場合は、標準的なたたみ方よりもさらにコンパクトにする方法がおすすめです。ポイントは、「折りたたむ回数を増やす」こと。先ほどの手順で作った細長い状態から、さらに半分、もう半分と小さくたたんでいきます。
ただし、小さくたためばたたむほど折り目が多くなり、厚みも増すため、収納時にかさばる可能性があります。また、強く圧迫するとシワの原因にもなるので注意が必要です。収納場所のサイズに合わせて、無理のない範囲でコンパクトにすることを心がけましょう。旅行のパッキングなどでもこの方法は役立ちますよ。
型崩れを絶対に防ぐ!プロ直伝のコツ
袖の処理が最重要ポイント!
袖をきれいに処理することで、全体が美しく仕上がります!
セーターをたたむ際、最も型崩れしやすいのが「袖」の部分です。適当に折り込んでしまうと、収納中に袖の中でシワができたり、変な折り癖がついたりしてしまいます。プロがきれいに仕上げるコツは、袖を折る際に「縫い目に沿わせる」ことではなく、収納時の「四角形」を意識してフラットにすることです。
袖を身頃の内側に折り込む際は、重なり部分がボコボコしないように、丁寧に平らにならしてください。特に脇の下の部分は生地が余りやすいので、しっかりと伸ばしてから折りたたむのがポイントです。ここを丁寧に行うだけで、たたんだ後の見た目が劇的に美しくなりますよ!
折り目の位置で仕上がりが変わる
収納ケースの幅に合わせて、折る位置を調整しましょう!
「いつも同じたたみ方をしているのに、収納ケースに入りきらない…」ということはありませんか?それは、たたみ上がりのサイズが収納スペースと合っていないからです。プロは、収納する引き出しの幅や高さを計算して、最初の「脇を折る位置」を決めています。
例えば、幅の狭い引き出しに入れるなら、脇を深めに内側に折って細身にします。逆に広い棚に平積みするなら、浅めに折って幅広に仕上げます。このように、最終的な仕上がりサイズをイメージしながら最初の折り目を決めるのが、収納上手への近道です。ぜひ試してみてくださいね。
立てて収納すれば取り出しやすい
引き出し収納なら「立てる収納」が断然おすすめです!
セーターを何枚も重ねて積み上げてしまうと、下の方にあるセーターが重みで潰れてしまいますし、何が入っているのか見えにくくなってしまいます。そこでおすすめなのが「立てて収納」する方法です。本棚に本を並べるように、たたんだセーターを縦にして引き出しに並べていきます。
立てて収納すると、すべてのセーターが一目で見渡せるようになり、選びやすさが格段にアップします。また、一枚取り出しても他のセーターが崩れにくいというメリットも。ただし、柔らかすぎる素材や薄手のニットは自立しないことがあるので、ブックエンドや仕切りケースを活用して倒れないように工夫しましょう。
厚手セーターもスッキリ!コンパクト収納術
かさばる冬物ニットは、空気を抜きながらたたむのがコツです!
ケーブルニットやローゲージニットなどの厚手セーターは、普通にたたむとすぐに収納スペースがいっぱいになってしまいますよね。これらをコンパクトにするコツは、たたむ過程で優しく手で押して、編み目の間の空気を抜きながらたたむことです。
タートルネックの場合は、首の部分を内側に折り込んでから身頃をたたむと、襟元が伸びたり型崩れしたりするのを防げます。また、どうしてもかさばって入りきらない場合は「圧縮袋」を使うのも一つの手ですが、カシミヤやアンゴラなどのデリケートな素材は風合いを損なう恐れがあるため避けましょう。圧縮する場合も、カチカチに空気を抜かず、ふんわり感が残る程度にするのがポイントです。
素材別の注意点を知って長持ちさせる
素材ごとの特徴を理解して、適切なケアを行いましょう!
セーターと一口に言っても、ウール、カシミヤ、アクリルなど素材は様々です。それぞれの素材には「得意・不得意」があり、間違った扱い方をすると寿命を縮めてしまいます。以下の表に主要な素材別の特徴と注意点をまとめましたので、お持ちのセーターのタグを確認しながら参考にしてください。
| 素材 | 特徴 | 注意点・保管方法 |
|---|---|---|
| ウール(羊毛) | 保温性が高く吸湿性に優れる。最も一般的な冬素材。 | 虫食いの被害に遭いやすいため、防虫剤は必須。湿気でフェルト状に縮むことがあるので乾燥させて保管する。 |
| カシミヤ | 「繊維の宝石」と呼ばれるほど柔らかく暖かい。デリケート。 | 非常にデリケートなため、連続着用は避ける。ブラッシングで毛並みを整えるのが重要。防虫対策を徹底する。 |
| アクリル | 合成繊維で丈夫。発色が良く虫食いの心配が少ない。 | 毛玉(ピリング)ができやすいのが最大の弱点。静電気が起きやすい。虫はつかないが、汚れがつくと虫食いの原因になることも。 |
| コットン(綿) | 肌触りが良くチクチクしない。通気性が良い。 | ウールに比べて重みがあるため、ハンガーにかけると伸びやすい。しっかりたたんで平置き保管がベスト。 |
| アルパカ | シルクのような光沢と高い保温性。毛玉になりにくい。 | 毛が抜けやすい場合がある。直射日光や蛍光灯の光で変色しやすいので、暗所での保管を心がける。 |
ハンガー収納が不向きな理由を解説
セーターの自重が、繊維を伸ばしてしまう最大の敵です!
「便利だから」といってハンガーにかけている方も多いですが、基本的にセーターにハンガーはNGです。その最大の理由は「重さ」です。セーターはTシャツなどに比べて重量があるため、ハンガーにかけると全体重が肩の細いライン一点にかかってしまいます。結果、肩の部分がポコッと飛び出したり、袖や着丈がだらんと伸びきってしまったりするのです。
ただし例外として、夏物のサマーニットや、非常に目が細かく軽い素材のもの、あるいは「マワハンガー」のような滑り止め加工がされたアーチ型の特殊なハンガーを使用する場合は、吊るして収納することも可能です。それでも長期間かけっぱなしにするのは避け、定期的に状態を確認することをおすすめします。
長期保管する時の重要ポイント
保管前に必ずクリーニング
「一度しか着ていないから」は禁物!必ず洗ってからしまいましょう!
衣替えで来シーズンまで長期保管する場合、最も重要なのが「しまい洗い」です。目に見える汚れがなくても、皮脂や汗、食べこぼしの見えない汚れが付着していることがあります。これらは時間が経つと酸化して黄ばみになったり、虫の大好物となって虫食いを引き寄せたりしてしまいます。
自宅で洗えるものは洗濯表示に従って丁寧に手洗いし、ドライマークのものはクリーニングに出しましょう。きれいな状態で保管することが、来年も気持ちよく着るための第一歩です。クリーニングから戻ってきた際のビニールカバーは、湿気がこもる原因になるので必ず外してから収納してくださいね。
防虫対策は必須!
大切なセーターを守るために、防虫剤は正しく使いましょう!
ウールやカシミヤなどの動物性繊維は、衣類害虫の大好物です。密閉された収納ケースの中は、虫にとって居心地の良いレストランのようなもの。防虫剤を必ず一緒に入れて、虫を寄せ付けないようにしましょう。
防虫剤の成分は空気より重いため、上から下へと広がります。したがって、たたんだセーターの「一番上」に置くのが最も効果的です。また、ぎゅうぎゅうに詰め込みすぎると防虫成分が行き渡らないので、収納量は8割程度に抑えて通気性を確保することも大切です。複数の種類の防虫剤を併用すると化学反応でシミになることがあるので注意してください。
保管場所の選び方
湿気と紫外線は大敵!風通しの良い暗所がベストです!
セーターを保管する場所選びも重要です。湿気が多い場所はカビの原因になるため、床に直接置くのではなく、すのこを敷いたり、除湿剤を併用したりして湿度対策を行いましょう。クローゼットの上段などは比較的湿気がこもりにくいのでおすすめです。
また、直射日光や蛍光灯の光に長時間当たると、変色(色あせ)してしまうことがあります。透明な衣装ケースを使う場合は、光が当たらない場所に置くか、布をかけるなどの工夫が必要です。定期的にクローゼットを開けて空気を入れ替えることも、カビや虫食い予防に効果的ですよ。
セーターの虫食い・毛玉を防ぐ方法
虫食い予防策
汚れを落とし、環境を整えることが最大の防御です!
先ほどもお伝えした通り、虫食いのターゲットになりやすいのは天然繊維です。しかし、ポリエステルなどの化学繊維でも、食べこぼしなどの汚れがついていると一緒に食べられて穴が開くことがあります。「汚れを完全に落とす」「防虫剤を使用する」「湿度を下げる」の3点を徹底することが、最強の虫食い予防策になります。
また、外出先から帰ってきたら、洋服ブラシでブラッシングをして、付着したホコリや虫の卵を払い落とす習慣をつけるのも非常に有効です。日々のちょっとしたケアが、大切な一着を守ることにつながります。
毛玉ができにくい扱い方
摩擦を減らして、繊維を休ませてあげることが大切です!
セーターの悩みで多いのが「毛玉」ですよね。毛玉は、着用中の摩擦や静電気によって繊維が絡まり合うことで発生します。これを防ぐには、連続して着用せず「1日着たら2〜3日は休ませる」ことが効果的です。繊維の回復時間を設けることで、型崩れや毛玉を防げます。
また、洗濯の際は必ず裏返してネットに入れ、おしゃれ着洗い用洗剤を使って優しく洗うことも重要です。もし毛玉ができてしまったら、手でむしり取るのは絶対にNG!生地が薄くなってしまいます。毛玉取り器や小さなハサミを使って、一つひとつ丁寧にカットしてください。
セーターのたたみ方でよくある失敗
失敗1:ぎゅうぎゅうに詰め込む
無理な詰め込みは、シワと型崩れの元凶です!
収納スペースが足りないからといって、引き出しに無理やり押し込んでいませんか?圧力がかかり続けると、頑固な畳みジワがつくだけでなく、ふんわりとした風合いが潰れてペシャンコになってしまいます。解決策としては、着ない服を処分してスペースを空けるか、シーズンオフのものは別の場所に保管するなどして、ゆとりを持った収納を心がけましょう。
失敗2:湿ったまま収納
生乾きは厳禁!完全に乾かしてからしまいましょう!
洗濯した後や、着用して汗をかいた後、湿気が残ったまま収納ケースに入れてしまうと、あっという間にカビが発生します。一度カビが生えると除去するのは大変ですし、嫌な臭いもついてしまいます。洗濯後は風通しの良い日陰でしっかりと平干しし、完全に乾いたことを確認してから収納してください。着用後もすぐにしまわず、一晩ハンガーにかけて湿気を飛ばすのがおすすめです。
失敗3:長期間出し入れしない
「入れっぱなし」は危険!時々空気に触れさせましょう!
シーズンオフの間、一度も収納ケースを開けないというのはリスクが高いです。湿気がこもってカビや虫が発生しやすくなります。天気の良い乾燥した日には、クローゼットや引き出しを開けて空気を入れ替えたり、可能であれば一度取り出して「虫干し」をしたりするのが理想的です。これだけで、翌シーズンもきれいな状態で着られる確率がぐんと上がりますよ。
セーター収納に便利なおすすめアイテム
便利なグッズを活用して、収納上手を目指しましょう!
最後に、セーター収納を助けてくれるおすすめアイテムをいくつかご紹介します。これらを上手く使うことで、誰でも簡単に整理整頓ができますよ。
- 不織布の収納ケース:通気性が良く、ホコリから守ってくれます。中身が見える窓付きタイプが便利です。
- 引き出し用仕切り板:立てて収納する際に、セーターが倒れるのを防ぎます。100円ショップでも手に入ります。
- 吊り下げ収納ラック:クローゼットのハンガーパイプに吊るして、棚として使えるアイテム。平置き収納スペースを増やせます。
- ピレパラアースなどの防虫剤:引き出し用、クローゼット用など場所に合わせて選びましょう。取り替え時期がわかるタイプが安心です。
まとめ:セーターは正しくたたんで長く愛用しよう
正しいケアは、おしゃれを楽しむための第一歩です!
ここまで、セーターの正しいたたみ方と収納のコツについて詳しく解説してきました。最初は手間に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば自然と手が動くようになります。「たたんで平置き」「防虫対策」「詰め込みすぎない」という基本さえ守れば、大切なセーターを型崩れや虫食いから守ることができます。
お気に入りのセーターがきれいな状態でクローゼットに並んでいると、それだけで毎日のコーディネート選びが楽しくなりますよね。ぜひ今日から実践して、大好きなニットたちと長く付き合っていってくださいね!

