「お気に入りのカーディガン、久しぶりに出したらボタン周りがヨレヨレ…」なんて経験はありませんか?実はカーディガンは、たたみ方ひとつで寿命が大きく変わる繊細なアイテムなんです。
この記事では、衣料品のプロが教える「型崩れしない正しいたたみ方」を徹底解説します。基本の手順からロング丈の扱い方、収納のコツまで、これを読めばあなたの大切なカーディガンが驚くほど長持ちしますよ!
カーディガンをたたむ基本は「ボタンを外して整える」こと
カーディガンをたたむ際、最も重要なのは「全てのボタンを外してからたたむ」ことです。
「えっ、ボタンを留めた方が形が崩れないんじゃないの?」と思われた方もいるかもしれませんね。実はこれ、大きな間違いなんです!ボタンを留めた状態でたたんで収納すると、生地が引っ張られてボタンホール(穴)に負担がかかり、そこから伸びたり型崩れしたりする原因になります。特にニット素材は伸縮性があるため、この影響を強く受けてしまいます。
たたむ前には必ず全てのボタンを外し、前身頃(ボタンがついている側)をきれいに合わせてから作業を始めましょう。ほんのひと手間の違いですが、これだけでカーディガンの持ちが劇的に変わります。大切なお洋服だからこそ、正しい準備から始めましょう!
【基本】誰でもできるカーディガンのたたみ方(5ステップの詳細手順)
まずは、最も標準的で失敗の少ない基本のたたみ方をマスターしましょう。
この方法は、どんな収納スペースにも合わせやすく、シワになりにくいのが特徴です。慣れれば1着あたり10秒程度でたためるようになりますよ。
- 平らな場所に広げる
平らな床やテーブルの上に、カーディガンの「背中側」を下にして置きます。この時、前身頃の左右をきれいに合わせ、手アイロン(手のひらで優しくなでる)でシワを伸ばします。 - 背中側を上に向ける
形が整ったら、裏返して背中側を上にします。ここでもう一度、背中や脇のシワを手で優しく伸ばしておきましょう。 - 袖と脇を内側に折る
背中の中心線に向かって、片側の脇を袖ごと内側に折ります。袖が長くてはみ出る場合は、袖口を下に向かって折り返します。反対側も同様に行い、全体が縦長の長方形になるようにします。 - 裾を折り上げる
長方形になったら、裾(下)の部分を少し持ち上げ、全体の3分の1程度の位置で上に向かって折ります。 - さらに半分に折って完成
残りの部分をさらに半分に折ります(または襟側から折って合わせます)。これでコンパクトな四角形の完成です!
ポイントは、ステップ3で「きれいな長方形」を作ること。ここさえ丁寧にできれば、あとはパタパタと折るだけで美しく仕上がります。「お店の商品みたい!」と感動すること間違いなしです!
ボタンやファスナーの正しい処理方法
ボタンは「全開」、ファスナーは「全閉」が基本ルールです。
先ほどお伝えした通り、ボタンは留めたままだと生地やボタンホールに負荷がかかるため、全て外すのが鉄則です。しかし、ファスナー(ジッパー)付きのカーディガンの場合は逆になります。ファスナーを開けたままたたむと、金属部分のギザギザ(ムシ)が生地に引っかかり、糸を引き出したり毛玉を作ったりする原因になるからです。
また、装飾の大きなボタンがついている場合は、たたんだ時にボタン同士がぶつかったり、生地を圧迫して跡がついたりしないよう注意が必要です。可能であれば、ボタン部分に薄い布やティッシュを挟んでクッションにするか、ボタンが重ならないように少しずらしてたたむ工夫をすると安心ですね。「たったこれだけ?」と思うような小さな気遣いが、愛用の服を守ります!
前開きの特徴を活かしたたたみ方のコツ
前開きのカーディガンは、プルオーバー(被りタイプ)と違って「左右が離れている」ことを意識してたたみましょう。
一般的なセーターと同じように適当にたたむと、収納している間に前身頃が開いてしまったり、左右の長さがズレてシワになったりしがちです。これを防ぐコツは、たたむ最初の段階で「前立て(ボタンがついている縦のライン)」をしっかり揃え、手で軽く押さえて落ち着かせることです。
また、薄手のカーディガンなど滑りやすい素材の場合は、前身頃同士を少し重ねるように深く合わせると、形が安定しやすくなります。収納ケースに入れる際も、「わ(折り目)」になっている方を手前に向けて入れると、取り出す時に他の服に引っかかって開いてしまうのを防げますよ。ちょっとしたコツですが、収納の美しさが格段にアップします!
型崩れ・伸びを防ぐ4つのポイント
カーディガンの最大の敵である「型崩れ」と「伸び」を防ぐためには、以下の4つを意識してください。
- ハンガーにかけっぱなしにしない!
重みで肩が出てしまったり、着丈が伸びたりする一番の原因です。一時的ならOKですが、長期保管は必ず「たたみ」で。 - 詰め込みすぎない!
引き出しにギュウギュウに詰め込むと、圧迫されてシワや変形の原因に。指一本入るくらいの余裕を持たせましょう。 - 折り目はふんわりと!
ピシッと折り目をつけすぎると、繊維が折れて跡が残ります。特にニット素材は空気を含ませるようにふんわりたたむのが正解です。 - 重いものを上に乗せない!
重ねて収納する場合は、デニムなどの重い服の下にカーディガンを置かないように。重みで繊維が潰れてしまいます。
特に「ハンガーかけっぱなし」は要注意!お気に入りのカーディガンの肩がポコッと飛び出していた時のショックといったら…。「たたむのは面倒」と思わず、服への愛情だと思ってケアしてあげてくださいね。
ロングカーディガンの特別なたたみ方
丈の長いロングカーディガンは、通常のたたみ方だと収納スペースに収まりきらないことがあります。
ロングカーディガンの場合は、「折る回数を増やす」のがポイントです。基本的な手順はショート丈と同じですが、縦長の長方形を作った後、裾から折り上げる回数を調整します。
- 背中を上にして置き、袖を内側に折って細長い長方形を作ります。
- 裾を一度大きく折り上げます(全体の半分くらいの位置まで)。
- さらに半分、または三つ折りにします。
あまり細かく折りすぎると厚みが出てかさばってしまうので、収納ケースの高さや奥行きに合わせて「三つ折り」か「四つ折り」にするのが一般的です。厚手のロングカーディガンの場合は、無理に小さくせず、大きめにたたんでクローゼットの棚上に置くのも一つの手ですよ。無理やり押し込むのだけは避けましょう!
短いカーディガンとロングの違い
短いカーディガンとロングカーディガンでは、主に「たたむ回数」と「収納場所」が異なります。
短いカーディガン(ショート丈・ボレロ丈など)は、コンパクトにまとまりやすいため、引き出し収納に向いています。たたみ方もシンプルで、二つ折りや三つ折りで十分収まります。
一方、ロングカーディガンは布の面積が広いため、どうしてもたたんだ時のボリュームが出やすくなります。また、自重(服自体の重さ)があるため、ハンガーにかけると伸びやすいリスクも高くなります。そのため、ロングカーディガンこそ「平置き収納」がベスト。棚に平積みにするか、高さのある深めの引き出しに収納するのがおすすめです。それぞれの丈に合った扱い方をすることで、スッキリ収納できますよ。
立てて収納する「こんまり式」の方法
収納スペースを有効活用したいなら、世界的に有名な「こんまり(近藤麻理恵)流」の立てる収納がおすすめです。
こんまり式の最大の特徴は、「自立するくらいコンパクトにたたむ」こと。引き出しを開けた時にすべての服が見渡せるので、選びやすく崩れにくいのがメリットです。
手順は基本のたたみ方とほぼ同じですが、最後に「小さな長方形」になるよう調整します。
- 両脇を中心に折り、細長い長方形を作ります。
- 裾を少し残して半分に折ります。
- 残した部分をさらに折り込み、小さな四角形にします。
- 手で支えなくても「コロン」と立つ状態になれば成功です!
この方法なら、上から重ねないので下の服が潰れることもありません。色とりどりのカーディガンが整列している様子は、見るだけでときめきますよ!
よくある失敗と対策(3〜4つの事例)
カーディガン収納でやってしまいがちな失敗と、その解決策をご紹介します。
失敗1:久しぶりに出したらシワだらけ!
対策:詰め込みすぎが原因です。引き出しの中は8割収納を心がけましょう。着る前日にハンガーにかけて湿気を与えると、軽いシワなら取れます。
失敗2:畳みジワがくっきり残ってしまった!
対策:いつも同じ位置で折っていませんか?時々たたみ方を変えたり、折る位置を少しずらしたりすると、特定の場所に負担がかかるのを防げます。
失敗3:他の服のホックが引っかかって糸が出た!
対策:金具のついた服と一緒に収納する場合は、カーディガンを洗濯ネットに入れたまま収納するか、間に不織布などを挟んでガードしましょう。
「あるある!」と思った方も多いのではないでしょうか?知っていれば防げるトラブルばかりですので、ぜひ今日から意識してみてくださいね。
素材別の注意点
カーディガンと一口に言っても素材は様々。素材に合わせたケアをすることで、より長くきれいな状態を保てます。
| 素材・種類 | たたみ方と収納のポイント |
|---|---|
| 薄手・コットン・リネン | シワになりやすいので、折り目を少なくするのがコツ。ふんわりと大きめにたたみ、重ねる場合は一番上に置くと良いでしょう。 |
| 厚手ニット・ウール | かさばりますが、弾力があるので多少押しても戻ります。ただし通気性が必要なので、ギュウギュウ詰めはNG。防虫剤は必須です。 |
| カシミヤ・アンゴラ | 非常にデリケートです。摩擦に弱いので、できるだけ他の服と擦れないように不織布の袋に入れて単独で収納するのがベストです。 |
| 化学繊維(アクリル等) | 比較的丈夫で型崩れしにくいですが、静電気が起きやすいです。詰め込みすぎると毛玉の原因になるので注意しましょう。 |
素材の特性を知ることは、おしゃれ上級者への第一歩。タグを見て素材を確認する癖をつけると良いですね。
カーディガン収納に便利なアイテム
きれいにたたんだカーディガンを維持するために、便利なアイテムを活用しましょう。
- 仕切りスタンド・ブックエンド
立てて収納する際に、服が倒れてくるのを防ぎます。100円ショップのもので十分役立ちます。 - 不織布の収納ケース
通気性が良く、ホコリ除けになります。特にカシミヤなどの高級素材や、シーズンオフの保管におすすめです。 - 防虫剤・除湿剤
ウールやカシミヤなどの動物性繊維は虫の大好物。引き出しの四隅ではなく、服の上に置くタイプが効果的です。湿気対策も忘れずに!
便利な道具を賢く使えば、収納の手間が減り、見た目もスッキリ。毎日の服選びが楽しくなりますよ!
まとめ
カーディガンのたたみ方は、少しのコツで劇的に変わります。
基本は「ボタンを外す」「四角くたたむ」「詰め込みすぎない」の3点です。これさえ守れば、型崩れやシワを防ぎ、いつでもきれいな状態で着ることができます。
最初は面倒に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば無意識にできるようになります。大切なお洋服を丁寧に扱う時間は、自分自身を大切にする時間でもあります。ぜひ、今日から「正しいたたみ方」を取り入れて、お気に入りのカーディガンと長く付き合ってくださいね!
